目次
- 「沼」とは?
- 「沼」の意味その1ー泥深い天然の池
- 「沼」の意味その2ー的確な受け答えができない人、状態
- 「沼」の意味その3ー好きすぎて嵌っている状態
「沼」とは?
「沼」という言葉には、ネット用語も含めて3つの意味があります。
- 泥深い天然の池。
- (ネット用語)的確な受け答えができない人、状態。訳のわからない人、行動。
- (ネット用語)好きすぎて嵌っている状態。
「沼」の意味その1ー泥深い天然の池
沼と湖と池の違い
「沼」と「湖」と「池」は地域や時代、分野によって区別の仕方が異なるので、国語辞典などでも区別は曖昧です。
- 「沼」:四方を陸地に囲まれた窪地にできる静止した水塊で、湖よりも浅いものを指す。一般に水深1〜5mで、沈水植物が繁茂している。
- 「湖」:四方を陸地に囲まれた窪地にできる静止した水塊を指す。一般に水深5〜10mで、周囲の沿岸植物の侵入がない。
- 「池」:窪地に自然に水が溜まったところ、または、人工的に地面を掘って水を溜めたところを指す。一般的に「湖沼」よりも小さなものを言う。
- 「沼」:天然の窪地にできる浅くて泥を湛えたところ。
- 「湖」:天然の窪地にできる広くて深い水塊を指す。
- 「池」:人工的に作られた水を溜める窪地で、人工施設で水量を調整できる。
- 「沼」:天然の浅い水溜りで、泥深い。
- 「湖」:天然の深い水溜りを指す。
- 「池」:人工的に作られた水溜りを指す。
「沼」の意味その2ー的確な受け答えができない人、状態
「沼」の由来
2000年を過ぎた頃から、2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)などで「池沼(ちしょう)」という言葉が使われ始めました。
「知的障害」→「知障(ちしょう)」→「池沼(ちしょう)」→「沼」と、省略したり当て字にしたりして生まれた言葉で、「ちぐはぐな会話をする人」、「的確な受け答えができない人」という差別的な意味で使用されていました。
「沼」の発展型
ネットで差別的な意味で使われていた「沼」ですが、2015年頃から自虐的に使われ始めました。局所的に使われる口汚い言葉から、ネットで広く使われる「訳のわからない人、状態、行動」、「コミュニケーションがうまくとれない人、状態」などを指す言葉になったのです。
また、ゲームにおいても「沼プレー」という言葉が使われるようになり、「沼プ」と省略されることもあります。「ゲームの中で、ステージをクリアできずなかなか先に進めなかったり、意味のない行動を繰り返す人、状態」を表す言葉です。
「沼」の使用例
- 「あいつ沼だな」→「あいつ話が噛み合わなくて訳がわからない奴だ」
- 「やばい、忘れてた(池沼)」→「やばい、忘れてた(うっかりしてた)」
- 「沼発言きた」→「その発言は的外れだ」
「沼」の意味その3ー好きすぎて嵌っている状態
「沼」の由来
食べ物や趣味、アイドルやお笑い芸人、ドラマやゲームやアニメなどに夢中になって抜け出せなくなることを「嵌る(はまる/ハマる)」と言いますが、好きになりすぎて抜け出せなくなったものや状態のことを「沼」と言います。
「一度嵌ると抜け出せない泥沼」のことを「底なし沼」と言いますが、2014年頃からアイドルファン、アニメやゲーム好きの人たちの間で、「底なし沼」に嵌るがごとく熱中していることの喩えとして「沼」が使われれ始めました。今では、アイドルや二次元に関連したことだけでなく、他のジャンルでも使われています。
「沼」の使用例
「〜沼にハマる」のように使う場合は、「〜」にジャンル、アニメやゲームのタイトル、アイドルやキャラクタなどの名前が入ります。
- 「カメラ沼にハマるとお金がかかりそうだ。」
- 「艦これ沼にハマる。」(※艦これ:ゲーム「艦隊これくしょん -艦これ-」)
- ソシャゲ沼 (※ソシャゲ:ソーシャルゲーム)
- BL沼 (※BL:ボーイズラブ)
- 二次元に興味のなさそうな彼が沼落ちするとは意外だった。